先日ご来店されたお客様。視力の測定を始めて「おや?」と気が付きました。
左右の視線が揃っていないな、と。
片眼ずつ測定した後に、カバーテストを行なったところ「斜視状態」。右眼外斜視の状態です。
うかがってみると「子供の頃から斜視だった」とご本人様には自覚があることがわかりました。
遠見だけでなく近見でもカバーテストを行なうと、今度は左眼外斜視の状態に。
これはつまり、左右それぞれで遠見と近見を使い分けている「モノビジョン」の状態です。
お客様はおおよそ50歳、老眼年齢です。
これまでのメガネは「さほどの不便はない。あえて言えば運転するときに遠めがちょっと見づらい」と。
さて、どちらの眼も矯正具合いは弱めの近視と乱視矯正でしたが、ここでお客様の主訴である遠めの見づらさに応えて両眼とも1.0程度見える視力に調整すると必ず近めの見づらさを訴えます。
そこで近距離を見ている右眼はそのままの度数で、遠距離を見ている左眼だけ近視を強めました。
結果「離れたところはとてもよく見えるようになった。読み書きのような近いところも今までと変わりない」というご感想になりました。
今回の度数調整でキモのひとつめは「モノビジョン(左右眼で別々の距離を見る)であることを見つける」こと。
ふたつめは「モノビジョンで過ごしてきた年月が長いので、この眼の使い方を覆さずに今まで通りに見ていただくように度数調整をする」こと。
なぜならそのモノビジョン状態を打破してビノビジョン(両眼視)を獲得することは現状では無理筋の話ですので、右眼の近視度数を強くしても遠見の視力は左眼が担っており、逆に近見の見づらさを単に増大させるに過ぎないから。どちらの眼も老眼ですので。
みっつめは「少し先の話しですが、この右レンズの近視度を老眼が超えてくる日が来ると思います。そうなると今よりも近めが見づらくなります。その時は少し右レンズの近視度数を弱めて対応することになると思います」とこれから起こるであろう眼の変化を前もってお伝えしました。
実際のところこちらのお客様はご自分がモノビジョンの状態(左右で別々の距離を見ている)であることに気が付いておられず、今までどこでもそのような説明を受けたことがなかったそうです。
これを知ったからといって、モノビジョンからビノビジョンに変わるわけではありませんがお客様の眼の状態をできるだけご説明して、どのようにご自分の眼を使っているかを知り、ご納得の上でご使用いただくことも必要だと思います。
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