難しい条件が重なったお客様。
超強度近視のお客様です。
諸条件がいろいろ重なっております。
コンサルティングとご提案と微調整が難しい案件となりました。
超強度近視に加え、不同視、老眼の始まりによる読み書きのツラさ・・・などなどのご不便が生じております。
少なくとも三重苦と言えるのかもしれません。
このようにいろいろなマイナス条件が重なった人にこそ丁寧なコンサルティングと慎重なご提案が不可欠です。
不等像視の問題。
まず、これまで掛けて来られたメガネよりも強度眼(つまり近視のより強いほう)につけるレンズ度を多めに上げます。
弱度眼はまずまずの強さに近視が補正されているので、強度眼の度数を積極的に上げるということは左右の焦点の差が少なくなるというメリットがあります。
同じ距離では左右のはっきり具合いが近くなるということでもあります。
しかし強度眼に映る網膜像がより小さくなって不等像視を起こしやすいというデメリットがあります。
ゆえにご本人様と相談しながら、違和感のないところを探りつつ慎重に度数を決めます。
幸いにも4.00Dもの左右差までつけても「あまり違和感は感じない。むしろはっきり見えてよい」というところまで突き詰めることができました。
さらに初の遠近両用レンズ。
次に遠近両用問題です。
もちろん初の遠近両用メガネとなりますので、一筋縄ではいかないと思わるかもしれません。
しかし強度近視の方ほど遠近両用には慣れやすいものなのです。
だからご本人様の心配はさておき、私は楽観視していました。
結果は案の定「手元が楽々見えて快適だ」との好感触。
これはもう想定の範囲内なんですよねー( ̄▽ ̄)
強度近視の人が楽に遠近両用レンズを使えるそのわけ。
さて近視の方が遠近両用レンズに慣れやすいのはいろいろな要素がありますが、今回のような超強度近視の場合は弱度に比べて「焦点深度が深まる」ということも理由に挙げられます。
つまり超強度近視のレンズほどピントの合う範囲が広いので、あまり老眼度を強めなくても焦点深度のおかげでさらっと手元が見やすくなります。
これも利用して弱い老眼加入度で作製できました。
小さめのスモールフレームは不同視対策にも効果的。
最後の〆はフレームです。
ここで油断したら台無しです。
言わずもがなですがスモールフレーム、小さなフレームをお選びいただきました。
こちらはFLEA(フリー)F-150です。
強度近視の方にスモールフレームがいいと何度も言っていますが、右はS-13.00Dを超え、左は-8.00Dという大きな左右差がある不同視にも小さなフレームはとてもいいのです。
レンズの左右度数差が大きな場合、レンズの中心を外したところで見るプリズムの差も大きくなります。
プリズム度は中心から離れるほど増大するからです。
特に問題となるのは下方向や上方向を見るときのプリズム差です。
人の眼は上下に大きなプリズム差をつけられることに弱く、それを修正しようと目玉と脳みそが多大な努力を行ないます。疲れますね。
努力で補いきれないと複視が起こります。
小さいフレームであれば、「中心から離れたプリズム差の大きい部分がない」という物理の神すら黙らせる宇宙の絶対真理があるわけですよ( ̄▽ ̄)
中心から離れたところが少ないほど、少ないプリズム差で見られるため疲れにくいメガネになるのです。
遠近両用レンズは老眼部分がレンズ下部にあるため、特に下方視が増えます。
その意味でも小さめフレームを選びたいものです。(花)
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