多くの方は一般的に「度を強くするとよく見える」というふうに考えているでしょう。全面的に間違いではありませんが、でもちょっと違います。近視に使われるマイナス度を強めるとピントが遠ざかり、弱めると近まります。遠視に使われるプラスを強めるとピントが近まり、弱めると遠ざかります。これがレンズの役割です。基本的にはそれ以上でもそれ以下でもありません。
近視の人が、遠くをはっきり見たいがために「度を強くしてください!」を言われることが多々あります。上に書いた原則からいえば間違いではありません。もちろん遠くを見るにあたって、近視度が足りない(ピントが充分遠くにない)場合は近視度を強めることで離れたところをはっきり見ることができるようになります。それならそれでいいのですが、ピントが充分に遠くにあってもなお「もっと強くしてください」と訴える人がいます。
実際にこのような方はおられまして、測ってみると多くの場合はいわゆる「過補正(過矯正)」の状態でありながらそれでもなお、もっと強い度でよく見たいと訴えられるのです。近視でより強く!より強く!とメガネを買い替えてきた人には「左右の眼が外向きのクセがあって両眼を真っ直ぐに向けにくい」状態にあることが少なくないのです。ザックリいうと強い近視度のほうが、視線を真っ直ぐに(もしくは内側に)向ける力が強まるのです。
もっと近視度を強く!と訴える人は無意識に「強い近視度にはこの働きがある」ことを感じ取っているためにたとえ過補正になっても強い近視度で両眼の視線をそろえたくなるのです。ご本人には「両眼の視線をそろえる」という意識はないのですが、強い近視度で半ば無理やり視線をそろえると「よく見るようになる」ためドンドンその強い近視を求めます。
しかし特に近距離を見るときの負担は増大しますし、老眼の出る年齢でもないのに近めを見るのがやけに辛くなったりします。このようなときは近視度を強くせず、左右の視線をそろえられる程度のプリズム度をレンズに付加してあげると楽々見えるようになります。こういう場合は近視度を上げるどころか、近視度を下げる調整になるので手元の見え方が断然楽になります。
近視度を下げるだけだと視線のそろいが悪くなり、見づらく感じますので「プリズム度を付加して視線のそろいを助けたうえで、近視度を弱める」のですね。これで近い距離も楽になり、離れたところもはっきり見えるようになる方も多いのですね。いたずらに見づらいなら度数アップ!ということにはなりません。(花)
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