ガチャ目(不同視)とは?
不同視は一般に左右の度数差が2.00D以上ある場合をいいます。不同視は、弱度眼と強度眼のどちらも同じように焦点を合わせると(つまり同じくらい強く補正すると)違和感が出て、メガネが掛けづらく感じられます。それは不等像視が生じるためです。
不等像視とは?
例えば近視の場合、弱い近視度では網膜上に映る像はある程度大きく裸眼に近いものですが、強い近視度の場合は網膜像が小さくなってしまいます。そう、右と左の網膜像のサイズや形が著しく異なってしまって両眼で融像(見るものを一つにする)しずらくなることを不等像視というのです。
ガチャ目(不同視)とメガネ。
不同視の人が快適なメガネを掛けるにはどうすればいいのか。これはいろいろ考えた方があるでしょうが、私はこう考えます。「一度で左右の焦点を同じにしない」という方法です。これはよくあるやり方なので新しいことではないのですが、これが一番ムリなく確実でしょう。
度数設定の考え方。
例として「遠いところをなるべくはっきり見たい近視の不同視」としましょう。完全補正で右がS-2.00Dで左がS-5.00Dとします。その差3.00Dの不同視です。この場合はまず右S-1.75Dで左はS-3.25Dというメガネをテストレンズで試していただきます。
遠いところは右目の近視度がかなりきっちり補正されているのでよく見えます。対して左眼は右目のS-1.75と同等くらいの視力とするためにはs-4.50くらいは必要でしょう。でも左右を同じくらいに補正してしまうと不等像視が起こりますので、ここは抑えめのS-3.25あたりから試してもらうのですね。
これでも「別に違和感はありません」ということならちょっと左眼の近視度だけを上げてみる。そうすると「あ、何だか変な感じがします」ということなら少し下げてみる・・・というチェックを繰り返して度数を決めます。若い方と老眼のある年齢の方では右目の度数の設定もちょっと変わります。
まとめ。
不同視補正の一般的な考え方ですが、少しずつ強度眼のレンズ度を上げながら「被検者の違和感が最小限であり、なるべく左右の視力差が少なくなることころ」を探っていくわけです。一挙に両眼とも視力差のない度数、上記の場合は両眼とも最強に近い度数にするのは難しいのですね。
仮に違和感のないところを探った結果が右S-1.75D、左S-3.75Dだとしたら、次回メガネを新調する際には左の度数を積極的に(つまり多めに)上げて左右差を縮められるようなメガネにするといいですね。そしてこのメガネにすっかり慣れて、メガネを新調しようと測定してみたとします。
もしその測定時に完全補正値が変わらなかったとしたら右S-1.75D、左S-4.50Dあたりを試してもらいます。このくらいならうまくすれば左右ともほぼ同じくらいの補正具合なので視力も近いものになりますね。一度弱めの補正で左は慣れていますから、0.75Dを上げただけで済みます。
これを最初からいきなり3.00D差をつけたメガネだと「片眼ずつ見たときはどちらも良い視力」になりますが、両眼で見た時の不等像視による違和感で、もしかしたらそのメガネを掛けるのが嫌になっていたかもしれません。これを防ぐ目的でワンクッションはさんで二段階から三段階で理想的なメガネに持っていくわけですね。(花)
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