度の強い方のメガネはそれはいろいろと大変なのですが、案外と弱度の方も大変です。何というか大変さのベクトルが違います。どんなふうに違うのか書いてみますが、強度の方はちょっとイメージしづらいかもしれません。
例えばS-0.75Dという弱度近視の方がおられたとしましょう。近視レンズの刻みは-0.25Dずつですから、この方の近視は3段階だと言えます。さて、この方の近視をメガネで矯正するにあたり、お客様にためしに掛けてもらうわけですね。
たとえばS-0.25DやS-0.50Dだとイマイチはっきりしないけれど、S-0.75Dだとちょっと強すぎる感じがする、という装用感になりました。これは仕方ないと言えばそれまでですが、強度の方と感じ方の違う点です。
3段階しか近視度がない人は、そのうちの1段階（つまり0.25）を変えられるのは「全体の３０％を一気に変化させられる」ということになるからです。ちなみにS-5.00D人だと-0.25Dは5％の変化でしかありません。
このような方のために中間度数というものがあり、S-0.37Dのような発注もできますが特注レンズですので少し高くなりますしひとつのレンズメーカーに１アイテム程度しか用意されていないと思います。主に需要と供給の問題と思いますが、弱度の人にもむずかしさがありますね。（花）
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