鼻パッドが当たるところが痛くて痛くて困っているとお越しくださったお客様。見れば確かにクッキリとパッドの痕がついていて、いかにも痛そうです。「だからなるべく軽いメガネがいいと思って」と。
現在お使いのメガネを拝見すると、たしかに大きめだけれども一般的な紳士ナイロールフレーム。レンズサイズは54~56㍉ほどでしょう。しかしレンズはいかにも分厚い。遠視S+4.00Dで乱視C-2.00Dだからなかなかにお強い。持ってみればずっしり。
そのお客様は「どれが一番軽いかな?あ!このフチなし(ツーポイント)とか下なし(ナイロール)がやっぱり軽いよね?」と言われましたが、ちょっと待ってください。選ぶべきは小さなフレームです。私は47㍉のスクエアなメタルのフルリムフレームをお勧めしました。
写真のフレームではありませんが、これより少しだけ大きいフレームでした。今までのフレームからはずいぶんなサイズダウンですから、一番の障壁は「お客様のお気持ち」です。突然小さなフレームに切り替えるお気持ちになれるかどうかです。
レンズが入る前のフレームで重さを決めてはいけません。ご自分の度付きレンズが取り付けられたものが実際のメガネの重さです。現物のレンズを試しにつけることはできないので、その重さを再現するのは難しいですが、できるだけ軽くするためには小さな眼鏡を選ぶことが大事です。
お客様は「こんな小さなメガネで遠近両用ができるかい?」と怪訝そうでした。もちろん大丈夫です。遠近両用を使っておられることはメガネを見てわかっていましたので、遠近両用で作れそうなフレームを選んだのです。
これまでのメガネのレンズはふちの厚いところで5~6㍉。遠視用の凸レンズなので中心厚はさらに増します。たぶんこれは凸レンズ用の薄型加工がなされていないこともあってこれだけの厚みなのでしょうが、一般的に言って大きなフレームでは仕上がり重量を軽くできません。
当店で今回作ったレンズの厚みはふちの一番厚いところでも1.7㍉。中心厚は2.7㍉でした。1/3程度の厚みです。正直、デモレンズと変わりません。特別なハイグレードレンズでもなく、1.6スタンダード遠近両用レンズなのです。度の強い人ほど大きなフレームを選ぶと厚いレンズで重い眼鏡をかけることになりますね。
さらにこの方は軽いほうがいいということで前のフレームはナイロールフレーム。たしかに下半分のリムがないので一周しているものよりフレーム単体では軽いのでしょう。ところがここにも落とし穴があります。ツーポイントとナイロールの落とし穴です。
ナイロールとツーポイントは一定のふち厚(コバ厚)がないと困るので、ある程度厚みを持たせて作る必要があります。なぜならナイロールはレンズの周りをぐるりと一周溝を掘る必要があるために一定の厚みが必要なのです。
ツーポイントもねじ穴を明けてねじを通しますから、穴に力がかかった時に割れたりひびが入らないようにある程度の厚みが必要です。凸レンズのふちを厚く作れば中心はもっと厚くなります。その点、フルリムフレームはふちをフレームで守っているため、かなり薄く仕上げても大丈夫。
凸レンズ薄型加工を施せば、かなり強めの遠視&乱視でもまるで展示品のような軽さで仕上がります。こちらのお客様には大げさでなく絶賛していただきました。長年メガネを作ってきたが今回のが最高だった!と。ありがとうございます( ̄▽ ̄) (花)
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