深視力検査不合格の原因。
大型免許等の取得更新には、一般的な視力検査の他に深視力検査に合格する必要があります。これはいわゆる奥行き感の測定のようなものです。深視力検査に合格しないと大型免許や二種免許がもらえません。当店にも「大型免許の深視力検査に受からなかったよ。何とかして!」というお客様がちょくちょくお見えになります。
そんなご相談の中から深視力検査に受からない原因をいくつか挙げてみます。まず 近視や乱視、遠視などの屈折異常がある眼 で深視力検査に臨むと、その屈折異常の強さや状況によっては深視力が低下した状態となっていますので不合格となりやすいです。つまり原因は近視や乱視の未矯正・矯正不足(度が弱すぎる)です。特にご本人には気がつきにくい「左右の視力差」。これが大きいと十分な深視力は得られません。
もう一つの原因は 「 斜視や斜位(隠れ斜視)」 です。これは簡単に言えば眼の向きズレで、眼位の異常ということですね。私たちは両眼が目標に正しく向かうことで距離感(深視力)を得ていますが、斜視や斜位が あると 目標に向かいにくくなるわけです。そのため正確な距離感が得られず、不合格となります。前述の屈折異常と眼位の異常が同時に悪さをしていることもあります。
メガネでの対処法。
深視力検査に受からなかった!とご来店のお客様にはまず視力測定をしたうえで第一段階に行なうのは 「屈折異常を十分に矯正すること」 です。近視やら乱視、遠視などを十分に矯正してみたうえで深視力を測定してみるわけです。深視力が低下している原因が、屈折異常の未矯正や矯正不足であるならこれだけで深視力検査に受かります。
次に屈折異常の矯正を十分に行っても斜視や斜位のため深視力がしっかり得られない場合です。まず問題は斜視なのか?斜位なのか?ですが、もしも斜視(=自分の眼の力では両眼を目標へ向けられない)であるなら、多くのケースでは立体視(深視力)を獲得できていないため厳密な意味での深視力検査には受からないと思います。(勘やタイミングでボタンを押して受かるようなことはあるでしょう)
メガネで対処できるのは、斜位(隠れ斜視)で深視力が低下している人の場合です。斜位(=困難を伴うが、自分の眼で何とか目標へ両眼を向けられる)ではあるが、深視力をすでに獲得できているなら斜位という「両眼を目標に向かわせる困難」をプリズム度をつけたメガネで取り除けば十分な深視力を得られることが多いのです。
繰り返しになりますが、斜視やあまりに強い斜位が特に子供のころにあった場合はそれが原因で 「深視力を獲得できずに大人になってしまった」 ということになり、獲得できなかった深視力を後から出せと言われてもそれはできない相談なのです。(もともと深視力を獲得している)斜位の場合なら、プリズム度をつけたレンズで矯正することで楽に視線を目標へ向かわせられるので深視力が向上するのです。(花)
(写真:Yohji Yamamoto)
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